子どもたちに豊かな遊びの体験を!!教育現場にゆとりを

退職後(再任用2年後)子どもたちに豊かな体験をと始めたのが、毎週1回の「物作り教室」と月2回の「わらべ歌の集い」、月1回の「ミニ子どもまつり」。わらべうたの普及を願って、月1回教員のわらべうたの会。要請があれば学校や子どものあそび場へわらべうたを教えになど、子どもたちと関わり続けもうすぐ12年になります。

生まれた時からスマホがある時代の子ども、競争社会の中で幼児期から習い事に追い回され、子どもらしい遊びが子どもの生活からなくなっており、3、11以後自然と関わることが更に減り、公園で遊びを見かけなくなりました。その上、年々管理体制が強まり、学力テストなどにより競争が強められている学校。(2年生から6時間授業の日ができ、放課後子どもを集めるのが難しくなってわらべうたの集いは4年前に終了)子どもたちから自発的に行動する力を奪い取っているのではと危惧しています。
わらべうた遊びを始めると子どもたちが自然体になり柔らかい笑顔が見られ、昔の子と変わらないなと思います。子どもたちに歌い継がれてきたわらべうたは、民話と同じように子どもたちの心にストンと落ちるようです。わらべうたには子どもの成長に大事な要素がたくさん含まれていて、内なる力を育ててくれると感じます。
物づくりでは年々子どもの体験が乏しくなってきた問題、手先を使う経験の乏しさを痛感します。生活の中で使わないので身に付かないことが多くなりました。「どうするの?」「やって!」ということも増えてきたように思います。上手くいかないといやになり投げ出してしまう傾向も。失敗から学ぶことなどますます出来にくくなっています。

10月に行われた松戸の教育の集いで鈴木大裕さんの講演がありました。(日本母親大会でも助言者になっていました)アメリカの公教育のひどい実態、その後を追う日本の教育の実態。大変です。教育の問題は未来の問題で、平和の問題と同じように重大です。産休代替えの先生さえ配置できないような状態で子どもたちの成長は保証されません。教育現場の問題は分かりづらく(少人数教育の必要性など)市民運動になりにくいかもしれませんが、現場のことが分かる退職教職員が声をあげないと大変なことになると思っています。あと1年で後期高齢者の仲間入りと言う年齢になり、気持ちは若くても身体は年々ガタピシとしてきます。

「生命を生み出す母親は、生命を育て、生命を守る事をのぞみます」のスローガンのもと続けている母親運動を発展させることとともに、教育運動をもっと広げていくにはどうしたら良いかと思う日々です。

千退教

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