会長新年の挨拶 憲法9条をまもり、教育を国民の手にとり戻す年に

会長 長谷川英俊

今年をたたみ新年を迎える
間もなく新年を迎えます。
この1年、退教の取り組みに力を尽くしてこられたみなさん、ご苦労様でした。
ふり返れば激しい年でした。
国際社会が軋んでいます。戦争法の可決が独裁国家への禁断の扉を開いてから、政治の暴走に歯止めがかかりません。68年前、朝鮮戦争が勃発し「平和を口にするのも一つの闘争」というなか、「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンが登場しました。今の情勢は当時に似て、私たちに憲法を守り平和を守るための「覚悟」を求めています。悪政に慣れず、怒りの火薬を湿らせるな! その言葉を胸に刻みたいと思います。

存在を高めた全退教

12/13辺野古土砂投入に反対する総がかり防衛省前抗議行動

全退教はこの一年、その存在を高めてきました。先日、全退教代表が韓国光州を訪ね、教育長、全教組などと交流しました。全国の退教は沖縄知事選への支援を強め、沖退教はこれに応え現職と決起集会を開催、勝利を引き寄せました。
3000万人署名が広がり、顕著な変化が生まれています。群馬などで教組との共同が進みました。京都の高校門前で署名を訴えた際、高校生が「クラスで署名を取るから用紙を欲しい」と言ってきたそうです。友好関係にある退教が「設立の趣旨から、運動へかかわる事は配慮してきたが、『憲法9条が危ない』いま、座してみているわけにはいかない」と会員に署名用紙を送付し協力を呼びかけました。

安倍政権を倒し改憲発議の阻止を

12/13辺野古土砂投入に反対する総がかり防衛省前抗議行動

安倍政権は、右派を総動員し早期の改憲発議をめざしています。7月の参議院選挙に向け、本気の野党共闘を築き、安倍政権を倒さなければなりません。
大阪の高校生が「9条はそのままに自衛隊を加える条文づくり」に取り組みました。授業者の感想は「9条そのまま+自衛隊」は高校生にとって絶妙の「中間点」(9条は好きだけどミサイルは怖い)」というものでした。自民党案は侮れないのです。
教職員の長時間過密労働が社会問題化しています。23年前、教職員権利憲章を提起し、教育を国民の手に取り戻すためにも教職員の人間らしいくらしをと訴えた私たちです。全教と共同し、前進を勝ち取りたいものです。
新基地への土砂投入をめぐって沖縄が緊迫しています。2月には新基地建設の是非を問う県民投票が実施されます。沖縄への連帯を急ぎましょう。
新しい年がみなさんにとりまして実り多いものでありますように。どうぞ、よいお年をお迎えください。

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