民主主義が問われている 「小牧市こども未来館」住民投票の直接請求運動に関わって

今関わっている、「小牧市こども未来館」住民投票の直接請求運動について、お知らせしたく、初メールを送ることにしました。
愛高教尾北支部の方には状況をお話しし、すでに署名運動等にもお手伝いをいただいています。
私は、10月4日に「小牧市こども未来館の是非を問う住民投票条例」制定の直接請求署名代表者の一人になり、こども未来館の住民投票署名を始めまし
た。

この小牧市こども未来館というのは、小牧市が小牧駅前のラピオビルの中に作るという巨大遊具が使えるアミューズメント的施設です。中に入る予定なのは、アスレチック・ボルダリング等の巨大遊具が中心で、2・3階の床と天井を打ち抜いてシンボルツリーまでつくる計画です。そして、改築費だけで何と22億円という代物です。
この建設の問題点としては、①ラピオビルに、こども未来館でなく図書館を入れれば、国からの補助金を考慮して少なく見積もっても、A街区図書館建設費約40億円、維持費年間約4億円は不要になるという財政上の問題。②設計の業者選定にあたって競争入札が行われず、しかも市の予定価格の100%で特命随意契約が行われたことが判明したという、予定価格漏えい・隠ぺい疑惑問題。③大型遊具でいいのか?子どもの未来に必要なこと、そして児童館・児童センターのあるべき姿が問われていないという建設理念の問題。などなどがあげられます。

しかし一番の問題は、建設計画の過程で、ちゃんと市民の意見を聞かず、民主主義が守られてこなかった点にあると思います。パブリックコメント69件のうち賛成が一つもなかったのに、それを無視して建設が進められようとしていた、また市民にもよく知らされないまま建設が進めようとされていたからです。それで、新図書館建設問題に続いて2回目の住民投票を求める署名となったわけです。
そして11月9日に、この署名10005筆が市の選管に提出されました。これは、成立の最低数=有権者数の50分の1、2411名の4倍を超える画期的な数です。以前問われた新図書館建設の住民投票署名と比較しても、その1.5倍以上という、非常に多くの数が集まりました。
小牧市の直接民主主義も捨てたものではありません。10005筆、この意味は何か?それは、市民の声を聴いてこなかった山下市政への怒りの声ではないかと思います。
そしてこの署名は、12月市議会で、審議・採決される見込みです。可決されれば、2月にこども未来館の是非を問う住民投票が実施されることになります。どうなっていくか、小牧市の民主主義が問われているのだと思っています。

愛高教退職者の会

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